高校生を対象とした人材育成事業です。初日は東日本支援プロジェクトの教員がそれぞれ専門分野のフィールドワークを行い、2日目はフィールドワークの結果を集まって発表する2日間のプログラムです。相双地区には大学がないため、高校生にとっては大学生と交流する機会となっています。このイベントに参加した高校生が東京農業大学に入学する例も出てきています。
農学サマースクール2025 開催概要
「農学サマースクール」は、本プロジェクトにおける、人材育成事業の一環として、2019年度より実施しており、今回5度目の開催となります。(2020、2021年度は新型コロナウィルス感染症の為、代替セミナーを実施)
実施概要
- プログラム1日目 フィールドワーク
日時:8月5日(火)9:00~17:00
集合場所:相馬市民会館(相馬市中村字北町51-1) - プログラム2日目 成果発表会
日時:8月6日(水)8:30~12:00
集合場所:相馬市民会館(相馬市中村字北町51-1)
講座内容




復興農地を化学的に解析してみよう 講師:大島宏行先生(専門 土壌学)
津波被災を受けた農地で土壌断面を作成し、観察や簡易分析することで、土壌の化学的特性を理解する。津波で打ち上げられた土砂も分析することで、被災農地の復興技術を化学的に理解する。
ドローンの目で見える水田の姿 講師:中島亨先生(専門 農業工学)
かつて津波の被害を受けた農地も、たくさんの人々の努力により少しずつ再生され、作物が育つようになりました。このサマースクールでは、そんな「復興農地」を舞台に、最新のドローン技術を使って農地を撮影・分析します。
里山に進出する野生動物 講師:山﨑晃司先生(専門 野生動物)
生活や営農が再開された里山地へのイノシシ、サルなどの野生動物の進出の程度を観察する。当日は、自動撮影カメラを仕掛けている地点を回り、映像を観察する。また、野生動物防除のための実際の対策法についても学んでみる。
マーケティング実践講座 講師:半杭真一先生(専門 マーケティング)
地元の小麦生産者による6次産業化商品である「多珂うどん」を題材に、「マーケティング」について、生産者による商品開発、農産物直売所やスーパーでの商品の陳列・販売という一連の取り組みを通じて学ぶ。
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