東日本支援プロジェクトを進める上で重要だと考えているのが、この活動報告会です。農業者や地域の皆様に対して、私どもの取組を説明させていただく機会です。
近年は、JAふくしま未来様のご協力により相馬中村営農センターを会場としてたくさんのお客様をお迎えして実施しています。
プロジェクトの取組の内容、各教員の研究の報告のほか、アグリビジネス学科の「商品企画演習」での相馬産原料を活用した加工品のアイディアコンテストを実施して、来場者の皆様に投票をお願いしています。

2023年度の取り組み
2023年度は、昨年度より本格的に始めている小学生を対象とした「食と農の体験スクール」の調理について、郡山女子大学の協力を得て開催している。郡司尚子先生をはじめ郡山女子大学食物栄養学科の職員・学生の皆さんと、紹介していただいた「えだまめのカリカリあげ」「ずんだシェイク」の調理をすることができた。ご協力いただいた相馬市立飯豊小学校の先生方、児童の皆さん、圃場を提供していただいた飯豊ファームの皆様には改めて感謝する次第である。「農学サマースクール」も、今年度は初めてふたば未来学園高校からの参加者もあり、より広い対象に事業を行うことができている。
高校生の時に「農学サマースクール」に参加し、東京農業大学に入学する例も出てきている。大学に入学した後、浜通り地方を対象として研究に取り組んだり、「農学サマースクール」の主催者側スタッフとして活躍する姿は、このプロジェクトの何より大きな成果の1つではないか。
さらに、今年度は、農業者を対象として行っている「農業経営者セミナー」において、過去に参加していただいた農業者が、自らの経営事例を報告するということもあった。
学生を対象とした人材育成について、2023年度は、学生が調査を通じて相馬ブランドについて、その戦略を検討するという機会もあった。相馬に必要とされる知見は何なのか考えることは、学生にとっても貴重な機会となっている。
人材育成事業を繰り返していくなか、着実に成果が上がりつつあるという手ごたえを感じているところである。
2023年度の活動内容
2023年度は、予定していたイベントの中止や延期等はなく、計画通りに開催した。しかし、東京農業大学の収穫祭で行っていた「そうま復興米」等の販売はまだ復活していない。

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