農学サマースクール2026 開催概要

「農学サマースクール」は、本プロジェクトにおける、人材育成事業の一環として、2019年度より実施しています。本年で6度目の開催となり、250名以上の高校生に参加いただいています。

実施概要

  • プログラム1日目 フィールドワーク
    日時:8月6日(木)9:00~17:00
    集合場所:
    ・相馬会場:相馬市民会館(相馬市中村字北町51-1)
    ・南相馬会場:小高交流センター(南相馬市小高区本町2-28)
  • プログラム2日目 成果発表会
    日時:8月7日(金)8:45~12:00
    集合場所:相馬市民会館(相馬市中村字北町51-1)
  • 参加費:無料

選べる4講座

復興農地を化学的に解析してみよう

津波被害を受けた農地で土壌断面を作成し観察や簡易分析することで、土壌の化学的特性を学びます。津波で打ち上げられた土砂も分析することで、被災農地の復興技術を化学的に理解します。

講師 : 大島宏行先生(専門 土壌学)

土の状態を改善し、農地を長期にわたって健康に保つための技術や考え方を「土づくり」と呼びます。土づくりには古くから農家に伝わる経験則や慣習が多く、科学的に解明されていないことがまだたくさんあります。そこで、「土づくり」の効果をデータで明らかにし、誰もが信頼して実践できる農業技術として広めることを目指して研究に取り組んでいます。具体的には、下水汚泥・鉄鋼スラグ(製鉄時に生じる副産物)・バイオ炭(植物などを炭化させたもの)といったリサイクル由来の資源を肥料として活用する方法を研究しており、環境への負担を抑えながら農地の生産性を高める技術の確立を目指しています。

ドローンの目で見える水田の姿

津波被害を受けた相馬市岩子地区の復興農地を舞台とし、地域の農業の変遷を学習後、ドローンの飛行体験に挑戦し、作物生育状況を観察します。さらに、農地の状態を分析し、地域への提案を検討します。

講師 : 中島亨先生(専門 農業工学)

農業の生産性向上と環境再生の両立を目指し、工学的なアプローチから研究に取り組んでいます。農業用ドローンなどを活用したスマート農業に加え、環境再生型農業の分野では、「土壌炭素貯留」の研究にも力を入れています。土壌炭素貯留は、土壌に炭素を蓄える農地管理をすることで、大気中の二酸化炭素を減らす手段として世界的に注目を集めています。国内でもバイオ炭等の施肥を通じたJクレジット制度を通じて農家の新たな収入源につながる取り組みとしての発展も期待されています。

身近な虫たちの生態をさぐる

相馬市・馬陵公園にて、おもに昆虫・節足動物を探索します。これらを分類し、生息場所や食べている餌について検討します。あわせて、節足動物の採取法や、チョウ類の展翅など標本作成法について学びます。

講師 : 足達太郎先生(専門 昆虫生態学)

昆虫や節足動物が、どのような環境でどのようにくらしているのかをあきらかにする昆虫生態学を専門としています。農業とのかかわりでは、作物に被害をあたえる昆虫についても、一方的に駆除するのではなく、適切な管理によって被害をおさえ、農薬の使用をへらすことをめざしています。人間と生きものが共存できる、持続的な農業のありかたを追究しています。

マーケティング実践講座

地元の小麦生産者による6次産業化商品である「多珂うどん」を題材に、「マーケティング」について、生産者による商品開発、農産物直売所やスーパーでの商品の陳列・販売という一連の取り組みを通じて学びます。

講師 : 半杭真一先生(専門 マーケティング)

農産物・食品分野のマーケティングを専門とし、「どうすれば商品が売れるか」を科学的に追究しています。アンケートやアイトラッキング(瞳孔を検出し、何を見ているかを追跡する技術)などの、「消費者行動分析」や「市場調査」を通じて人々のニーズを読み解き、農業経営に活かすことが専門テーマです。また震災復興にかかる農産物マーケティングにも取り組んでいます。

成果報告会(2日目)

1日目のフィールドワークで学んだことを、班ごとにまとめ発表します。
他の参加者や大学生、自治体・地域機関の皆さんの前で、それぞれの気付きや、思いを共有し、農学の理解を深め、新たな可能性を切り拓いていってくれることを願っています。

参加者の声

高校生参加者アンケート集計抜粋(回収数28 枚)
高校生参加者アンケート感想抜粋
  • 農学についてよく知らず、復興農地についても相馬にいるのにわからずに参加しましたが、とても楽しく土壌について学ぶ事ができました。   
  • 学校のカリキュラムでは経験できないことができる良い機会だった。大学生が明るく接してくれたので楽しく参加できた。自分の進路と関係してくる内容だったので役立てたい。
  • マーケティングについてとても詳しく知ることができ、将来に役立つことがたくさんあった。大学に入ってから もっと詳しくマーケティングについて学びたいと思った。

※2025年度参加者アンケートより

申し込み期限

2026年7月4日(土)

申込み方法

その他

  • 申し込みいただいた方には、後日詳しい資料(スケジュール、持ち物、保護者同意書など)をお送りいたします。
  • 当日は、イベントの様子を撮影いたします。写真については各媒体で使用することがあります。ご了承ください。

<問い合わせ先>
東京農大の実学が拓く農林業の人材育成・研究プロジェクト
☎ 080-8087-6510 ✉ soma-pjt@nodai.ac.jp